無料配布のエンディングノートを簡単な申込で入手する方法
このページでは、エンディングノートを無料配布で入手する方法をご説明します。
無料配布のエンディングノートであっても、有料のエンディングノートに負けないくらい素晴らしいノートがあります。
>>無料配布のエンディングノートを郵送で入手する方法(下方へ移動します)

エンディングノートは、無料配布されています!
エンディングノートは市販品を購入したり、パソコンにダウンロードするほか、資料請求をすることで無料配布のエンディングノートを入手することも可能です。
無料配布されているエンディングノートには、例えば、市町村等の自治体や法律事務所などからダウンロードしたり、葬儀関係のサービス会社などで資料請求の特典として入手できる冊子タイプのエンディングノートなどがあります。
特に、葬儀関係のサービス会社として、「よりそうお葬式」などで配布している無料のエンディングノートは冊子状に製本されているため、使用や保管などの際にも扱いやすく、
書くべき内容が項目別に整理されているため、書けるところから書き込んでいけば、
簡単に充実したエンディングノートができます。
※市町村などの自治体で提供しているエンディングノートはダウンロードした後、印刷用のプリンターが必要になりますが、上記の冊子状に製本されているエンディングノートは、自宅に届けばすぐに使用できます。
エンディングノートを無料配布しているところは?
エンディングノートは市町村等の地方自治体で無料で配布している所もあります
市町村などの地方自治体では、行政での手続きや独居老人のことを考慮して、エンディングノートを無料で配布したり、ネットでダウンロードできるようにしています。
住民が亡くなったときの行政上の手続きを円滑に行えるように、との配慮で無料配布している地方自治体も増えています。
東京都狛江市のエンディングノート

東京都狛江市で配布しているエンディングノートは、無料配布で、配布対象者が、市内在住の概ね65歳以上の方およびその支援者となっており、「※数に限りがあるため、一人一冊となります。」と注意書きがされています。
なお狛江市のエンディングノートは、全部で47ページあり、パソコンからPDFでダウンロードする場合も無料ですが、もちろん自分でプリントアウトする必要があります。
>> 東京都狛江市役所
東京都府中市の未来ノート(私の生き方整理帳)

東京都府中市の場合、「未来ノート」と題して発行しています。府中市役所西庁舎1階 高齢者支援課 福祉総合相談窓口などでは、一冊350円の有料配布となっています。
ただし、パソコンからダウンロードする場合は、無料ですが、PDF形式で全部で42ページの内容ですので、そのページをプリントアウトする必要があります。
>> 東京都府中市役所
大阪府堺市西区自治連合協議会のエンディングノート

大阪府堺市西区自治連合協議会「福祉と健康に篤いまちづくり部」では、高齢の方が孤立しない地域づくりをめざして、人とのつながりの大切さを感じていただくため、エンディングノートを作成しました。
もしものときに備えて、介護や延命治療、葬儀などについての希望、家族などの大切な人へのメッセージが記入できます。
西区役所市政情報コーナー、西基幹型包括支援センター、西保健センターで、西区在住のおおむね65歳以上の方に無料で配布しています。
こちらからダウンロードすることもできます。
埼玉県越谷市のエンディングノート(安心ノート)

埼玉県越谷市で無料配布しているエンディングノートは、落ち着いた色のデザインで、必要な情報は網羅されていて、シンプルでわかりやすい内容に編集されています。
例えば、携帯電話に関する情報を記載する欄では、契約会社や名義人の名前を記載する欄が設けられています。
また、WEBサイトやSNSのアカウント/パスワードを記入する欄も設けられているので、最近のインターネットに関する自分自身の情報の管理もできるようになっています。
表紙と裏表紙のほかに、31ページの内容があり、その他に、参考資料として「相続と遺言書について」、さらに「皆様の暮らしのすぐそばに」というタイトルで、地域の施設や福祉関係のサービス情報が記載されたページも設けられています。
埼玉県越谷市の安心ノートは、以下のホームページからダウンロードできます。
滋賀県守山市役所のエンディングノート

滋賀県守山市でもエンディングノートを無料配布しています。内容は、エンディングノートに必要不可欠な項目が細かく細分されているという点が特徴です。
内容は全部で40ページでPDFのダウンロード、さらにワードでダウンロードも可能です。
ダウンロードする場合は、表表紙と裏表紙も用意され、ご自分の必要な部分だけダウンロードすることもでき、オリジナルのエンディングノートを作ることも可能です。
配布場所は、守山市役所や守山市福祉保健センター、市民サービスセンター、守山市民病院、地区会館、JR守山駅前総合案内所、市立図書館、老人憩いの家、あまが池プラザの他に、市役所のホームページからもダウンロードができます。
>> 滋賀県守山市役所
神奈川県厚木市役所エンディングノート

神奈川県厚木市でも「Ending note(エンディングノート) ~わたしからのラストメッセージ~」というエンディングノートが無料配布されています。
内容は、全17ページと非常にシンプルな構成となっています。
また、医療や介護、葬儀、お墓関係の希望に関しても非常にわかりやすく書き込める仕様となっているため、簡単に書くことができるという特徴があります。
配布場所は市役所の介護福祉課の窓口と地域包括支援センターとなっています。
>> 神奈川県厚木市役所
栃木県足利市のエンディングノート(私の足あと)

栃木県足利市で配布されているエンディングノートですが、内容は16ページですから、他のエンディングノートに比べてシンプルに編集されています。
しかし、エンディングノートに基本的に必要とされている事項は一応網羅されていますので、エンディングノートを気軽に作成したい人には最適です。
また、「知っておきたいワンポイント」というページがあって、
「成年後見制度とは」「法定後見制度」「任意後見制度」に関する説明文も掲載されています。
さらに、「相談窓口について」というページには、「高齢者にかかる全般的な相談は地域包括支援センター」というご案内があり、各種の連絡先も記載されています。
ですので、足利市に住んでいる方は、相続や遺言に関することや全般的な高齢者の相談窓口などに関して相談する際に、たいへん役に立つ内容となっています。
栃木県足利市のエンディングノートは、以下のHPからダウンロードできます。
>> 栃木県足利市役所
エンディングノートは終活関連のサイトでも無料配布しています
司法書士や行政書士など、相続関係の手続きをする事務所では、遺書とエンディングノートの違いを紹介することで、事務所のPRなどを兼ねてエンディングノートをダウンロードで無料配布しているとことがあります。
葬儀関係の紹介サイトでエンディングノートを無料配布しています
そのようなサイトとして、「よりそうお葬式 」が代表として挙げられます。このような葬儀サービスサイトでは、インターネットで資料請求することによって、パンフレットといっしょにエンディングノートを無料で配布することを行っています。
当サイトで入手をおすすめしているのは、「よりそうお葬式 」のオリジナルのエンディングノートです。その理由は、無料なのに市販のエンディングノートのような素晴らしい出来栄えで、たいへん書きやすいものになっているからです。
ダウンロードで入手可能な無料配布のエンディングノート
ところで、無料配布のエンディングノートには、 次のようなものがあります。
- )無料のダウンロードによるエンディングノート、
- )葬儀社等の葬儀紹介サイトに資料請求をすることで無料で配布されるエンディングノート、などがあります。
このページでは、まずインターネットでダウンロードできる無料配布のエンディングノートをご紹介します。ただし、無料配布とはいっても、ダウンロード版のエンディングノートにも欠点がありますので、併せてご説明します。
以下、インターネットでダウンロードできる無料のエンディングノートをご紹介します。お気に入りのエンディングノートが見つかったら、ダウンロードしてみましょう。
エンディングノート|Office スタイル カタログ

※ ダウンロードはこちら >> Office テンプレート エンディングノート
- マイクロソフトによる公式テンプレートサイトです。
- docx形式で30ページの構成です。
- きれいなレイアウトが特徴で、機能的に優れています。
- 自分史関連は7ページと少なめで、家族へのメッセージが中心です。
エンディングノート無料ダウンロード版|日刊葬儀新聞社

※ ダウンロードはこちら >> エンディングノート無料ダウンロード版
- 自分史的エンディングノートの決定版です。
- doc形式で130ページですが、odt形式のファイルもあります。
- 記入する項目が非常に多く、項目別に記入していくだけで詳細な自分史ができます
エンディングノート|ラプラージュ事務所

※ ダウンロードはこちら >> ラプラージュ事務所
- doc形式で34ページの構成です。
- 表形式が多いのが特徴で、項目がわかりやすく、記入しやすいのが特徴です。
- 自分史を書けるか所は10ページほどにまとめられています。
- フリーフォーマットで書けるページも設けられています。
- 財産・相続・後見制度の利用など、家族に残しておきたい情報も豊富です。
エンディングノート ダウンロード「暮らしづくり終活」
※ ダウンロードはこちら >> 暮らしづくり終活 ⇒ このダウンロードは安全でなくなっていたので削除しました。
- 自分の「基本情報」から、「ペット」、「介護」、「延命治療」、「会員制サービス」など、13項目に分類されています。
- 一括ダウンロードか、必要なパートのみのダウンロードからを、用途に応じて選んでダウンロードすることができます。
自分史・エンディングノート無料ダウンロード|百人百想

※ ダウンロードはこちら >> 百人百想
- docx形式で55ページで構成されています。
- 自分の情報を書きこむ箇所が多く、自分史的なパートが31ページもあります。
- 小学校・中学・高校・父・母の記入に、各1ページずつ割り当てられています。
- 家族へのメッセージは表から選択する形式で、コンパクトで記入しやすく構成されています。
エンディング・ノート / ダウンロード – Life Ending Stage/ライフエンディング・ステージ情報

>> ダウンロードはこちら
- 女性のための葬・相談室を運営しているサイトで公開されています。
- PDF版のみですが、「葬儀編」「財産編」「ラストライフ編」の3種類あります。
- 「エンディングノートの書き方講座では、「葬儀編」を使いますが、必要な方のために、「財産編」・「ラストライフ編」も作成いたしました」とのことです。
ダウンロード版エンディングノートの利点と欠点
ダウンロード版のエンディングノート 利点は?
無料配布のエンディングノートをネットでダウンロードする場合、エクセルやワードの形式で書くケースが多くなると思いますが、エンディングノートをエクセルやワードで書くと、次のような利点があります。
文字を手書きで書くのが苦手な人や、パソコンの打込みに慣れている人には、文字の上手下手を気にせずに書けることです。
しかも、Wordの文字は沢山の字体(フォント)から選ぶことができます。ですので、お好みの字体を使って書くことで、読みやすく、オリジナル性のあるエンディングノートを書くことができます。
また、ダウンロード版の場合は、画像などを添付することも容易にできるため、家族や自分の写真を画像データなどで挿入することも簡単にできます。
なお、昔の写真等を使う場合、スキャナーなどがなくても、スマートフォンなどで昔の写真を再度撮影すれば、画像データとして挿入することができます。
ダウンロード版のエンディングノート 欠点は?
ダウンロード版のエンディングノートを利用する場合には、忘れずに内容を印刷しておく必要があります。なぜ印刷すべきなのかというと、ダウンロード版のエンディングノートはPDF形式やエクセル形式のものが多く、自分がパソコン上で書いたものを将来的に家族が見れるようにしておく必要があるからです。
仮に、エクセルやPDFでダウンロードしたエンディングノートをパソコン本体にデータとして保存しておくと、どこに保存をしたのか見失ったりする場合もあります。
また、外部用のメモリに保存した場合、そのメモリを紛失したり、そのメモリが故障した場合、エンディングノートが完全に失われてしまうことになります。
そのようにパソコンに保存したり外部メモリに保存した場合、それを遺族が発見できないときはまったく役に立たないものになってしまいます。
エンディングノートは、小冊子状に綴じられていることが理想です
ダウンロード版でエンディングノートを入手した時、プリンタを使って印刷をすると、用紙がバラバラの状態になります。
そのため、各ページがバラバラにならないように、印刷した用紙をホッチキスで止じたり、ファイリングしたりする必要があります。
そんなことを考えると、エンディングノートは、家族がきちんとした状態で残しておくのに一番都合の良い形態として、しっかりした表紙があって冊子状に綴じられているものが良いのではないでしょうか。
エンディングノートは形見にもなるから、直筆がおすすめ!
エンディングノートは、有料・無料にかかわらず、書き残したものは形見としての価値を持つものですから、なるべく自分の手書きで書くのがおすすめです。
エクセルやワードの形式でインプットされたものは、温かみがない、書いた人の個性が伝わらないものになりがちです。
ですので、エンディングノートは、やはり本人の直筆で書かれた温かみのあるものがおススメですね。
また、エンディングノートに書き方の決まりというものはなく、写真を貼ったり、得意なら(得意でなくても)絵や漫画を添えたりと、自分の個性や趣味等を生かして、色々な工夫をすることで個性的なエンディングノートを作成することもできます。
以上をまとめると、エンディングノートは、無料配布であっても、表紙があって、しっかり綴じられた紙媒体のものを入手するのがおすすめです。
【関連記事】
エンディングノートの書き方
エンディングノートは、書けるところから書くのが良い方法です
無料配布で入手できるエンディングノートとしてダウンロード版や冊子状に編集されたエンディングノートについてご紹介をしました。
このようなエンディングノートの共通点は、書くべき内容が各項目別に整理されているため、各項目のタイトルに従って、書けるところから空白を埋めていくという、気楽な気持ちで取り組むことができます。
従って、このような定型のエンディングノートの場合、一気に完成させる必要は全くありませんが、重要な事項は早めに記入するようにしましょう。
あとは、書きやすい項目から少しずつ埋めていくという方法を続けていくことによって、だんだん充実した内容に近づいていきます。
エンディングノートは書き直しができるように鉛筆で書いても良いです
エンディングノートの内容は、書いたあとから変わることもありますので、完成したらそれで終わりではなく、変更すべきことはその度に書き換えるか、誕生日とかお正月とかというように、見直しをする時期を決めておいて定期的に修正をしましょう。
そのように書き直しを前提とする場合、最初は鉛筆で書いておけば、変更があれば消しゴムで消して書き直すことができます。
また、エンディングノートは自分が好きなように書いていくことができますので、書き直したり、書き足したり、自由に書いていきましょう。
ただし、エンディングノートは、後に、家族の方達に見てもらうことが前提ですから、いつか誰かに見られるものということを意識しておく必要があります。つまり、後からその記事を読んだ人が理解できるように書くようにしましょう。
なお、書くスぺースが足りなくなった場合、追加的に新しい用紙を挟んでおくとか、必要な部分に紙を貼り足して書いておくとか、自分なりの方法で実行すればよいと思います。
エンディングノートの保管場所に注意をしましょう
エンディングノートには人に見られたくない重要な個人情報などを書くこともあります。
例えば、銀行カードの暗証番号や相続に関する内容など、事前に身内に見られてしまうことでトラブルにつながる可能性もあります。
そのため、他の人が見ても分からない工夫や、秘密の場所に保管しておくとかの工夫が必要になります。かといって、誰にも見つけてもらえないと、後に自分の意思が反映されないのでエンディングノートを書いた意味がなくなってしまいます。
このようなことになるのを避けるためにも、信頼できる人に「エンディングノートをこの場所に保管している」と伝えておきましょう。なお、人に見つからないようにするとは言っても、銀行の貸金庫に保管するのはおすすめしません。
なぜかというと、借りている本人が亡くなった場合、金庫を開けてもらうのに煩雑な手続きが必要になるからです。ですので、鍵付きの引き出しなど、遺族が探し出しやすい場所に保管しておくことをおすすめします。
エンディングノートの項目別に、書き方のポイントを説明します
自分の基本情報を書いておくと日常の役に立ちます
免許書番号やマイナンバーなどの基本情報や、色々なパスワードや暗証番号などの個人情報は、自分自身が忘れがちですので、ここに記載しておけばあなた自身の日常の役に立ちます。
例えば、マイナンバーの情報を記しておくことで、残された遺族がスムーズに行政への手続きを行うことができます。また、自分の生い立ちや経歴など、さらに自分が何をしてきたかという現在までの「自分史」を書いておくこともできます。
このように、エンディングノートに自分史を記しておくことで、家族や後世の遺族にも「自分はこんな人生を送った」「おじいちゃんやおばあちゃんはこんな人だった」ということを残すことができます。
以前、「自分のルーツを探る」ということが話題になったことがあります。知っている限りの先祖のルーツを書いておくと、子孫にとってはたいへん貴重な興味深い内容になると思います。
資産について記載するときは、注意も必要です
自分の資産についてまとめておきましょう。預貯金、保険、年金などは、死亡届けなどをする際に、家族が必ず必要になる事柄です。エンディングノートを書き始める早い時期に忘れずに記載しておきましょう。また、所持している土地や株式等があればここに記載しておくと良いです。
ただし、資産について記載するときは、注意も必要です。通帳や印鑑、保険の証書、年金証書などの保管場所も明記しておいた方が後の家族のためには望ましいのですが、あまりすべてを書いてしまうと、トラブルが生じる場合もありますので、状況(家族間の信頼性など)に応じた配慮が必要です。
このように、自分の大切している貴重品について、遺族がどのように配分するかを記しておけば、後にもめることもありません。なお、趣味のコレクションなど、家族が興味を示しそうにない品については処分してもらうか、希望の譲渡先を明記しておきましょう。借金などのような負の遺産がある場合、必ずここに記載しておけば、後々家族が混乱しないですみます。
なお、家族が手に負えない借金などがある場合、遺族は「相続放棄」の手続きをすることもできます。遺族を困らせないためにも、負の遺産については偽りなく記載するようにしましょう。
身の周りこと(パソコン関係、有料アプリなど、回りのこと)
パソコン関係、契約関係のIDやパスワードなどは本人しか知らないということが、ほとんどだと思います。
しかし、SNSや有料のアプリなどを使用している場合は、遺族の誰かが退会手続きをしない限り、永久にネット上にアップされたままになってしまいます。そうならないように、パソコンのパスワードやサイトのログインパスワードなどを記す箇所もありますので、解除する方法なども書ておきましょう。
かわいがっているペットのことも書いておきましょう
一人暮らしでペットを飼っている場合や、家族がペットを引き取ることができないような場合、誰に引き取ってもらうかを決めて、予め承諾を取っておきましょう。
また、だれにペットの面倒を見てもらう場合でも、ペットの健康状態や性格、好物の食べ物、反対に食べさせてはいけないものなど、伝えておくべき内容を明瞭に記載しておきましょう。
友人・知人の連絡先の一覧を作っておきましょう
友人や知人を招いて葬儀を行いたい場合、友人や知人の連絡先を家族に伝えておく必要があります。そうしなければ残された家族は、非常に困ったことになるのは目に見えています。そんなことがないように、友人・知人の連絡先の一覧を作っておきましょう。
なお、友人や知人の連絡先が必要となるのは葬儀のときだけではなく、入院したときや入居したときにも、連絡先の一覧があれば家族に頼んで連絡をしてもらうことができます。
医療・介護については、できれば家族と相談をしておきましょう
家族に負担をかけないためにも、医療や介護のことについては無理のない内容で詳細に書いておきましょう。延命治療や臓器提供などについて本人の意思を書いておけば、残された家族は意思決定が容易にできることになります。
最近では、終末医療に関する考え方も多様化しています。「できるだけ治療を受けて長生きしたい」と考える人もいれば、「無理に長生きすることを望まず、自然な形で家族に看取られたい」と考える人もいます。認知症や病気の末期症状などで自己判断ができなったときには、どのような終末医療を受けたいかなど、できれば家族と相談をしながら書いておきましょう。
そして、そのような内容をエンディングノートにはっきりと書いておけば、残された家族は、本人の意思を尊重する意向で判断ができやすくなります。
また、緊急入院したときなどのために、かかりつけの病院の名前や医師などについても書いておきましょう。
葬儀・お墓について自分の願望を書いておきましょう
近年は、葬儀やお墓にも関する選択肢もたくさんあり、従来とは違った葬儀の形を本人が希望することも増えています。ですので、お葬式に関しても要望があれば、どの葬儀社にお願いするか、どのお寺にするか、大勢のお葬式にするか、シンプルな家族葬にするかなどについて、エンディングノートに書いておきましょう。
なお、お葬式に関して特に要望がない場合でも、「お葬式は家族で無理がないようにお願いします」と一言明記しておけば、残された家族の負担もずいぶん軽くなります。
また、自分の好みでお墓を購入する人もいます。葬儀やお墓のことは、本人の希望が明確になっていれば、残された家族や遺族も迷わずに対処することができます。
遺言を残したい場合は、遺言書を作成しておく必要があります
エンディングノートは法的拘束力がある文書ではありませんので、相続などについては、エンディングノートに遺言を残すことはできません。
遺言を残したい場合、エンディングノートとは別に遺言書を作成しておく必要があります。そのように遺言書を誰に(弁護士に残しておく場合もあります)又はどこに残してあるのかをエンディングノートに書いておきましょう。
エンディングノートは、いつ書けばよいのですか?
エンディングノートを書き始める理想の時期は特に決まっていませんが、少なくとも本人が元気なうちに書いておく必要があります。
人生はいつ何が起こるか分かりません。ある日、突然事故や自然災害に巻き込まれてしまったり、急病にかかったりすることも珍しくないことです。
そのため、エンディングノートは、自分が元気なうちに書けるときから始めるのが一番良いと思います。
また、エンディングノートは日記のように毎日書く必要もありません。エンディングノートを準備し、まず日常の役に立つ情報や重要な事柄を書いておき、その次に将来の希望なども書いたり、なにかの出来事や家族の出来事など、書き残しておきたいことを書き足していけば、有益で素敵なエンディングノートが次第にできると思います。
人によっては、自分の誕生日に書き始めたり、お正月や大切な出来事があったときに書き始めたりと様々です。エンディングノートはあなたが一番良い時に、そしてなるべく早い時期に始めましょう。そうすればエンディングノートは、あなたが人生を終えるまで、あなたにとってかけがえのないメモリアルノートになると思います。