エンディングノートは、ペンで書く?鉛筆で書く?筆記具はどっちにする?

ペンで書く終活

エンディングノートの筆記具は?ペンで書く?鉛筆で書く?

エンディングノートを書くとしたら、あなたはどんな筆記具で書きますか?鉛筆?ボールペン?

エンディングノートは、ペンで書けばいいのか、鉛筆(シャープペンシルも含みます)で書けばいいのか、こんなことに悩んで食事ものどを通らない!こんな人いませんか?

いるわけないと思いますが、このペンと鉛筆の二者択一の話、けっこう面白くなりそうなので記事にしました。

ただし、お忙しい人のために、先に結論を述べておくと「ペンと鉛筆のどちらでもよい」「どちらでも自分が書きやすい方で書けばよい」というのが答えになります。

エンディングノートは、後に書き直すことがあるかもしれません

そもそも、よく言われるように、エンディングノートは、遺言書のように法的効力を有するものではありません。

いわば、家族への希望や伝えておきたいこと、伝えておくべきことなどをメモ的に書き残すものであるため、ペンのような筆記具で書かなければいけないという決まりは全くありません。

どちらかというと、鉛筆の方がおすすめです!

むしろエンディングノートの場合、書いた内容に変更が生じることもありますので、どちらかというと、消したり、書き直したりすことができる鉛筆の方がおすすめ!ということになります。

エンディングノートは、手軽に書けることがむしろメリットだ

また、エンディングノートをペンで書く場合、間違ってはいけない、という緊張感があったり、このことはまだ検討中で決まっていないとの理由で、書くのを先送りにすることも多くなると思います。

しかし、このようなことが多くなると、エンディングノートを書くのがおっくうになったり、いつしかエンディングノートから遠ざかってしまうことにもなりかねません。

ですので、エンディングノートの場合、むしろ間違えても訂正ができるという気楽な気持ちが必要です。とりあえず、書いておいて、変更があったら書き直そう、というように、軽い気持ちで書けるところから書いていくことが大切になります。

こんな話を聞いた事があります。

ロシア人の少年が日本の学校に転校してびっくりしたこと、それはロシアではみんなペンを使って文字を書くのに、日本の生徒たちは鉛筆を使って文字を書いていることだった。
ロシアで鉛筆を使うのは、美術の時間に絵を描くときぐらいらしい。

そのため、鉛筆で文字を書くことに抵抗とためらいを感じながらも、納得がいかないまま木の棒を握っているとき、教室の隣の生徒が棒をひっくり返してごしごし何かをしているのが見えた。

そのとき始めて、棒の上にある小さなゴムが消しゴムであることに気づいて、これは便利だ! 間違えたら消して書き直せる!心の中でそう叫んだ。

その時から、なんだか楽しくなって、スラスラと鉛筆で書けるようになったとのこと。

でも、万年筆やボールペンで書くのがダメだという訳ではありません!

書き慣れている万年筆のほうがいいとか、ボールペンの方が好きだという方の場合、書きやすいペンで書き、訂正したいときは横線を引いて訂正するとか、ホワイトで修正するとか、お好きなようにすれば良いと思います。

むしろ、そういう自由性のある方が、書く人の個性がにじみ出ることになって、「書は人なり」とか言われるように、家族や遺族の方に喜ばれるのではないでしょうか。

鉛筆の場合、消されると困るのですが、と心配する人もいます

鉛筆で書くと、消しゴムでごしごしと簡単に消されるのではないですか、と心配される方がいらっしゃいますね。

しかし、エンディングノートは、上記の通り遺言書のような法的な拘束力がありませんので、財産をどう分けるか?というような記述を見られてしまって、利害関係が生じることになるのが心配な場合、むしろ、そのようなことはエンディングノートに書くより、遺言書に遺しておくことをおすすめします。

エンディングノートは、ときどき見返して、書き直すべきことは書き直しておきましょう

エンディングノートは書いたら終わりではなく、定期的に見なおして、変化があったところは書き直すことが大切です。しかし内容によっては、消さずに書き加えていくことで、自分の気持の変化を残しておくというのも方法です。

また、書いたときの日付を書き添えておくと、時間の経過とともにどのように変化したのかが分かり、後でそのエンディングノートを開いた家族が興味深く読むことになるかもしれません。

ペンで書くと消える可能性が…

鉛筆の方がペンで書くよりも良いという理由の一つに、ペンで書くと消えてしまうおそれがあるからです。

えっ!と思う方もいるかもしれませんが、ボールペンで書いた文字が時間の経過とともに薄くなったり消えてしまった経験をお持ちの方もいると思います。

最近では、書いたところを擦ると消えるボールペンもありますが、このような消えるタイプのボールペン以外にも、成分によっては経年的に消えてしまう性質を持っているボールペンもあります。

完全に消えていなくても、変色したり裏写りしていたりすることもあります。なぜこんなことが起きるのかというと、ボールペンの文字が消える原因は、主に、水や湿気、光の影響、アルコールによるものなどに原因があるそうです。

一方、鉛筆の芯は黒鉛(こくえん)でできています。黒鉛は、黒い鉛(なまり)と書きますが、 黒鉛 は鉛ではなく炭の仲間に入ります。黒鉛に毒性はないとのことです。また、黒鉛で書かれた文字は経年的に消えることはないそうです。

そこで、長期間の保存が必要なエンディングノートを書くときは、文字が消えにくいえんぴつやシャープペンシルを使うのがおすすめということになります。

エンディングノートはどんどん修正しましょう!

エンディングノートに書くべき内容の一つに、パソコン関係や銀行やクレジットカードなどのIDやパスワードなどがあります。もっとも、状況によっては、パスワードや暗証番号は秘密にしておくべきものですが。とくに、いらなくなった情報は、削除したり、その上に横棒を書き加えたりしておかないと、後で混乱することがあります。

また、友人の氏名や住所を書いている場合、その住所が変わったら書き換えるとか、記載の内容が変化したら、その都度、修正する必要があります。

エンディングノートに書いておくべき必要な項目を知っておきましょう

エンディングノートとして残すからには、最低限書いておくべき必要な事柄があります。そこさえ抑えておけば、エンディングノートを覚え書きとして利用したり、日記風に利用したり、思い出の写真も貼っておいたり、様々なアイデアで活用することも可能です。

さらに、エンディングノートに使用するノートには、無料で配布しているものあります。そのようなエンディングノートは、書くべき内容が整理されているため、タイトルや案内にそって書けるところから書き込んでいけば、次第に充実した内容になるというメリットがあります。

また、とにかくエンディングノートがどういうものなのかを知りたい方にとっては、まず無料配布のエンディングノートを入手してから、そのノートに書き続けていくか、それとも他の気に入ったノートに買い換えるか検討することができます。

なお、無料配布のエンディングノートというと、市町村などの自治体で配布したりダウンロードできるもののほかにも、資料請求の特典として配布したりしているノートもあります。そのようなエンディングノートについては、こちらに詳しくまとめてありますのでご参考にしてください。


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