まず、エンディングノートを無料配布している市町村などの自治体をご紹介します

終活を始めると、エンディングノートのことが気になりませんか?
エンディングノートは終活の基本ですが、書くのが面倒だという理由で、なかなか始められない、という方もいらっしゃいますね。
そんな方にお伝えしたいのは、まずエンディングノートを手に取って、実際に開いてみましょう、ということです。そして、どのような項目があって、どのようなことが書き込めるようになっているか、確かめてみましょう。
そうすることで、エンディングノートを身近に感じることができるようになります。
書きやすいエンディングノートとは?
書きやすいエンディングノートは、書くべき内容が項目別に整理されています。
このようなエンディングノートの場合、書けるところから自由に書いていくことができるため、空いた時間を利用して、手軽に書き始めることができます。
最初は、なるべく簡単に書けるエンディングノートをさがして、試しに書いてみるのも、エンディングノートを書き始める良いきっかけになるかもしれません。
無料から始められるエンディングノート
エンディングノートと聞くと、「ノート」の言葉から、文房具店や書店で販売されているものと思われがちです。
しかし、文房具店であっても、書店であっても、およそ1000円以上はする有料となりますので、購入を戸惑ってしまうかもしれません。
また、終活イベントや終活関係のセミナーなどでは、参加者にエンディングノートを無料で配布しているところもあります。
しかし、そのようなセミナー関係のエンディングノートは、終活イベントやセミナーなどに参加しなればもらえません。
市役所などの自治体で配布しているエンディングノートについて
エンディングノートは、市役所など自治体の公的機関で配布しているところもあります。ただし、市役所で配布していると言っても、全ての市役所で配布しているわけではありませんし、無料ではなく、有料の場合もあります。
しかし、たとえ有料であっても、かなり安価な値段で購入できますので、負担も軽くなるのではないのでしょうか。
このように自治体が配布しているエンディングノートは、主に市役所や区役所の福祉課などの窓口で入手できます。
しかし、全ての市役所でエンディングノートを配布しているとは限りませんので、予め最寄りの市役所にお問い合わせをお願いします。

他にも、地域のケアプラザや支援センターで配布している場合もあります。
市役所で配布しているエンディングノートを入手するには、パソコンでダウンロードできる場合もあります。それは、お住まいの市役所や区役所の公式ホームページからファイルをダウンロードすることで入手する方法です。
この場合、たいていのエンディングノートは、PDF形式となっており、ご自宅のプリンタを使って印刷することになります。
市町村などの自治体でエンディングノートを配布している例
市町村などの地方自治体では、行政での手続きや独居老人のことを考慮して、エンディングノートを無料で配布したり、ネットでダウンロードできるようにしています。このように、住民が亡くなったときの行政上の手続きを円滑に行えるように、との配慮で無料配布している地方自治体も増えています。
ただし、市町村などの地方自治体で無料配布したり、ダウンロードで入手できるエンディングノートは簡素な作りになっているところが多く、有料のエンディングノートと比較すると、見劣りがするのは仕方がないことかもしれません。
東京都狛江市のエンディングノート「これからも まえむきに えがおで」東京都府中市のエンディングノート「未来ノート~私の生き方整理帳~」大阪府堺市南区役所のエンディングノート「おひとり様の生き方・暮らし方ノート」滋賀県守山市役所のエンディングノート「今までの私これからの私」神奈川県厚木市役所のエンディングノート「わたしからのラストメッセージ」
東京都狛江市のエンディングノート(これからも まえむきに えがおで)


東京都狛江市で配布しているエンディングノートは、無料配布で、配布対象者が、市内在住の概ね65歳以上の方およびその支援者となっており、「※数に限りがあるため、一人一冊となります。」と注意書きがされています。
なお狛江市のエンディングノートは、全部で47ページ。パソコンからPDFでダウンロードする場合も無料ですが、自分でプリントアウトする必要があります。
東京都府中市のエンディングノート(未来ノート~私の生き方整理帳~)


>> 東京都府中市の未来ノート
東京都府中市の場合、「未来ノート~私の生き方整理帳~」と題して発行しています。府中市役所西庁舎1階 高齢者支援課 福祉総合相談窓口などでは、一冊350円の有料配布となっています。
ただし、パソコンからダウンロードする場合は、無料です。PDF形式で全部で42ページの内容ですので、そのページをプリントアウトする必要があります。
大阪府堺市堺区役所のエンディングノート(おひとり様の生き方・暮らし方ノート)


大阪府堺市南区役所では、「おひとり様の生き方・暮らし方ノート」というエンディングノートが無料配布されています。全部で21ページというように簡単な内容で、PDFでダウンロードできます。
自分史や大切な方に残すメッセージ、医療や介護、財産などに関して親しい方に残しておくべき項目といった内容が、コンパクトにまとめられています。
堺区のホームページでは、「堺区在住のおおむね65歳以上の方に向けて堺区版エンディングノート『おひとり様の生き方・暮らし方ノート』を作成しました。配布については終了しました。ダウンロードをしてご利用ください。」と発表されています。
滋賀県守山市役所のエンディングノート(今までの私これからの私)


>> 滋賀県守山市役所のエンディングノート
滋賀県守山市でもエンディングノート「今までの私これからの私」を無料配布しています。内容は、エンディングノートに必要不可欠な項目が細かく細分されているという点が特徴です。
内容は全部で40ページでPDFのダウンロード、さらにワードでダウンロードも可能です。
ダウンロードする場合は、表表紙と裏表紙も用意され、ご自分の必要な部分だけダウンロードすることもでき、オリジナルのエンディングノートを作ることも可能です。
配布場所は、守山市役所や守山市福祉保健センター、市民サービスセンター、守山市民病院、地区会館、JR守山駅前総合案内所、市立図書館、老人憩いの家、あまが池プラザの他に、市役所のホームページからもダウンロードができます。
>> 滋賀県守山市役所のエンディングノート
神奈川県厚木市役所エンディングノート(わたしからのラストメッセージ)


神奈川県厚木市でも「Ending note(エンディングノート) ~わたしからのラストメッセージ~」というエンディングノートが無料配布されています。
内容は、全17ページと非常にシンプルな構成となっています。
また、医療や介護、葬儀、お墓関係の希望に関しても非常にわかりやすく書き込める仕様となっているため、簡単に書くことができるという特徴があります。
配布場所は市役所の介護福祉課の窓口と地域包括支援センターとなっています。


自治体で配布しているエンディングノートと市販のエンディングノートとの違いは?
市役所などの自治体で配布しているエンディングノートは、高齢者の方でも書けるように、文字が大きく、簡単に書けるような内容になっていることが多いですね。
ページ数もあまり多くなく、市販のエンディングノートに比べると少ないページ構成になっているのが特徴です。
このように、ページ数は少なめですが、市民の方たちからの意見を取り入れ、必要な項目に限定された必要十分の内容となっています。
まずは、市役所のエンディングノートを無料で入手して、気軽に取り組んでみて、物足りない場合、他のエンディングノートや市販のエンディングノートに移行するという方法もおすすめです。
無料配布しているエンディングノートの利点
無料配布しているエンディングノートの利点は、無料であるにもかかわらず、市販のエンディングノートに劣らない内容という点です。
中身も項目別に整理されていて、どこに何を書くべきか迷うことなく、書けるところから簡単に書き込んでいくことができます。
また、インターネット上のサイトからテンプレートをダウンロードするという方法もあります。
無料配布しているエンディングノートの注意点
無料配布しているエンディングノートには確かに市販のそれに劣らない内容を備えていますし、インターネットを利用してダウンロードする場合も便利ですが、その一方で注意点もあります。
特に、ダウンロードできるエンディングノートの場合、プリントアウトした際に表紙がないため、ご自身でノートの表紙となるような紙を用意する必要があるという点が挙げられます。
また、実際に無料配布されているエンディングノートと違って綴じられた状態にはなっていないため、例えば、ご自身でプリントアウトした後で穴あけパンチなどを使ってファイルに綴じるなどといった工夫をする必要がある点も挙げられます。
さらに自治体で配布している場合は、配布している市区町村の役所の窓口などに足を運ばなければいけないという点も挙げられます。


行政書士・司法書士事務所で無料配布しているエンディングノート
行政書士・司法書士事務所のエンディングノート
行政書士や司法書士の法律系事務所が運営しているサイトでも入手できるところは?
すずき行政書士事務所の「スマイリングエンディングノート」
「スマイリングエンディングノート」は、兵庫県にある「すずき行政書士事務所」の公式サイトで配布されているものです。
無料ダウンロード版と格安の有料版とが用意されており、ダウンロードページにはエンディングノートに関するチェックリストや終活の取り組み方といったページへのリンクも用意されています。
司法書士法人イストワールの「相続・遺言の窓口」
「相続・遺言の窓口」は、関東地方で展開している「司法書士法人イストワール」の公式サイトで配布配布しています。
無料版だけで、そのままダウンロードすることで利用できます。
吉村行政書士事務所の「もしものときの連絡帳」
「もしものときの連絡帳」は、東京都にある「吉村行政書士事務所」が無料で配布しています。このエンディングノートは、単に伝えたい内容の他に、伝えたい理由を書いたり、また書き込みながら終活に関する知識を学んだりすることもできるというメリットがあります。
無料で入手できるおすすめのエンディングノート
おすすめのエンディングノートとして、無料で入手できるものは、葬儀社紹介サイトなどで発行されているエンディングノートです。
この場合、資料請求をする特典として無料のエンディングノートがパンフレットとともに郵送されてきます。無料のエンディングノートですが、外装や内容は、市販のものに匹敵するほど上質であるのが特徴です。
また、表紙で綴じられているため、便利に整理でき、長期の保存にも有利に扱うことができます。詳しくは、こちらのページ↓↓にまとめてありますので、ご覧ください。
エンディングノートの無料配布・自治体配布のまとめ
以上ご紹介したように、エンディングノートは無料で配布されていることがあります。無料配布であっても、市販のものに劣らない良質を備えており、ダウンロードの場合はインターネット環境さえあれば即座に入手できるという利点があります。
一方、ダウンロードで入手する場合のデメリットは、印刷したものを自身で綴じる手間が必要だったり、市役所などで入手する場合、必ずしも全ての市役所でエンディングノートが配布されているとは限らないことです。