エンディングノートの書き方にルールはありません。自由に書けばよいのですが、エンディングノートは後になって家族の役立つものでなければなりません。
そのために、何を書くべきかという項目別に整理されたエンディングノートを選んで書くのが、一番簡単で確実な書き方になります。
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<目次 >
「エンディングノート」は、自分のために、そして残る家族のために伝えておくベきことを整理しておくものです。従って、エンディングノートは、家族が見ても分かりやすく、項目別に整理され、書式化されたものがおすすめです。
と聞かれたら、財産だと答える人もいるかと思いますが、財産だけでは、自分の思いは残せません。文字は人を表すといいますが、自分の思いは、文字に書いてこそ残るものです。
仮に、自分の想いを声にしてテープやCD等で残したとします。しかし、それを聞く家族はあまりに切なすぎます、と私は思います。
ある意味、亡くなった方のことは、時とともに記憶が薄れていって、良い意味での思い出が残っていく、このような形が理想ではないでしょうか。それには、自分の生きてきた経歴や想いを文字で書き残すのが一番だと思います。
一枚の写真があらゆる記憶を呼び起こすこともあります。ですので、エンディングノートにお気に入りの数枚の写真を貼っておくのもよい方法だと思います。
私事ですが、私の父は、エンディングノートを意識して残したわけではありませんが、生前、日々の日記として、自身の生い立ちや出来事をノートに書き記したり、そこに写真や資料をはったりしていました。
今、そのノートを見ると、父と共に生きてきた自分のあの頃を思い出して、ほのぼのとした感情がわいてきます。父の自作のエンディングノートは、私にとって父や家族との出来事を思い出す貴重な宝物となっています。
項目別に整理されたエンディングノートを入手して内容を見ると、日常の生活に役立つ情報を書き込む項目がかなりあります。
それは、銀行関係の情報だったり、パソコンで使用している各種サービスのパスワードだったり、友人の住所や連絡先だったり、年金のこと、保険関係のことなど、その他多数です。このように、うっかりすると忘れがちで、しかし日常でよく使う情報をエンディングノートに記録しておけば、それでエンディングノートの半分以上は書いたことになります。
こうやって、エンディングノートを実際に入手して、手に取って書ける項目から書いておけば、次第に充実したノートになります。
大学ノートのように、自由になんでも書くことができるノートでは、かえってなかなか書くことはできません。何から、何を書けばよいか分からないからです。ですので、少なくとも書くべき内容が項目別に整理されていて、項目に従って、用意されたスペース内に書くだけ、というエンディングノートがおすすめです。
このようなエンディングノートは書店等で有料で購入することもできます。しかし、まず無料で入手することをおすすめします。というのは、同じように見えるエンディングノートでも、項目の内容、文字の大きさ、スペースの取り方にかなり違いがあって、書きにくさを感じたり、使いにくかったりするという相性の問題もあるからです。
ですので、最初は、無料のエンディングノートを入手して、そのノートが気に入ったらそのまま使用し、違うなと感じたら、その反省点を生かして、有料のノートを購入しても良いと思います。
なお、文章を書くことが好きな方は、項目別に整理された定型のエンディングノートに不足を感じることもあるでしょう。
というのは、項目別に書かれたノートの場合、スペースに限りがあって、文章で長くつづりたいという内容の場合は、当然不足します。そのために、項目別に書かれたエンディングノートの他に、自由に書ける大学ノートなどと100均などで購入して用意しておけば良いと思います。
>>書きやすいおすすめのエンディングノート
マイクロソフト社のビジネス公式テンプレートサイト「Office スタイルカタログ」で紹介されているエンディングノートです。市販されているエンディングノートに匹敵するほど完成度の高い整ったレイアウトが特徴です。内容的には、家族に向けたメッセージの内容が多いようです。
上記のOffice スタイル カタログのエンディングノートとは逆に、自分史等、自分のことを多く書き込んでおけるエンディングノートです。小学校時代、中学時代、高校時代は各1ページずつ配分され、父や母のことも各1ページあるため、故人や祖父母のことも書き残せる内容となっています。
>> 百人百想
自分史的エンディングノートとして充実しています。doc形式で130ページもあります。記入項目が多く、詳細を極めていますので、詳しすぎる感もありますが、項目に記入していくだけで詳細な自分史が残せます。
上記のように「エンディングノート」を無料でダウンロードする方法もあります。しかし、ダウンロード版では、パソコンの中に保存する方法もありますが、後に家族の方が見るのに不便です。また、印刷することもできますが、プリンターが必要になります。さらに、印刷した用紙をホッチキスで止めるなど、きちんと残しておくのにはちょっと問題があるように思います。
ですので、エンディングノートはやはり、厚手の表紙があって、しっかり綴じられたものを入手するのがおすすめです。
このような無料のエンディングノートとしては、葬儀社や葬儀関係のサービス会社が無料で提供しているものを利用するのが、一番容易に且つ経済的に入手できる方法だと思います。
それに、葬儀社の編集したエンディングノートは、さすがによく考えられて作られており、市販のエンディングノートを購入しなくても、無料で入手できるエンディングノートとしておすすめです。
このページでは、無料の資料請求をすれば、エンディングノートが特典として無料配布されている3社をご紹介します。
※いずれも各社のホームページで資料請求(無料)をすれば、郵送等で入手できます。
なお、電話で資料請求をした場合、入手できませんのでご注意を!
葬儀に関する資料といっしょに送ってきますので、「エンディングノートだけ送ってください」というわけにはいきません。
「よりそうお葬式」のホームページから資料請求(無料)を申し込んだ方全員にもらえるオリジナルの「エンディングノート」です。以前、よりそうお葬式では、コクヨ製のノートが使用されていましたが、それは少し小型(B5版)の大きさでした。
最近、「よりそうお葬式」では、ユーザーの声を参考にオリジナルのエンディングノートを作成して、資料請求をした人に提供しています。
実は、私が「よりそうお葬式」に資料請求をして手に入れたのは、コクヨ製の黄色い表紙のノートでした(よりそうお葬式は、シンプルなお葬式と名乗っていた当初、コクヨのエンディングノートを無料配布していました)。
しかし、オリジナルのエンディングノートができたというので、再度、資料請求をすると、(一度資料請求をしてエンディングノートをもらったものですから、2度はだめだと思っていましたが)なんの問題もなく、郵送されてきました。
>> よりそうお葬式のエンディングノートの全ページ写真はこちらに
以前は、「小さなお葬式」でも、とても素晴らしい「エンディングノート」を無料プレゼントしていました。しかし、このサービスは終わってしまいました。
「小さなお葬式」は、今では、資料請求をした者全員に「喪主が必ず読む本」という冊子をプレゼントしています。
>> 「小さなお葬式」はこちらにまとめてあります。「喪主が必ず読む本」
※「よりそうお葬式」のエンディングノートに関しては、各ページを写真に撮ってあります。>> 「よりそうお葬式」のエンディングノートの写真はこちら
ここでは、「よりそうお葬式」と「小さなお葬式」で無料配布しているエンディングノートの入手方法をご紹介します。
各社に資料請求を申し込む方法は、以下の各リンクをクリックすることで公式サイトを開き、そのページの「資料請求」のバナーをクリックすれば、申込みフォームが開きます。
そして、申込みフォームに必要事項を記入して送信すれば、数日後にパンフレットと共に郵送されます。
<注意>いずれに資料請求をする場合でも、申込みフォームに記載されている「資料の送付方法」は、「◎ご住所に郵送で送付」をお選びください。
【よりそうお葬式のエンディングノート】全30頁・A4版
全部で30ページの構成。A4版。家族表が見開き2ページの構成であるなど、充実した内容となっています。ノートのタイトルは「My Note」で、エンディングノートというタイトルはつけられていません。
参考ページ >> 人気のエンディングノート
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例えば、上記の「小さなお葬式のエンディングノート」の内容を目次にすると、下記のような項目となります。
【書き方】
「自分のことについて」の各項目の書き方は、必要事項をそのまま書き写すだけです。なお、これらの証書は、日常の生活でも重要な意味を持っていますが、自分が亡くなった後に、所定の手続きをする必要がありますので、現物は家族の方が分かる所に保管しておきましょう。
【書き方】
資産に関することを記入する際には、秘密保持を前提で記入しましょう。
例えば、銀行口座の暗証番号、クレジットカード番号などを全て記入すると、不正に利用されてしまう恐れがあります。家族の信頼関係のうえで、どこまで教えておくか判断する必要があります。
【書き方】
インターネットサービスなどについては、ログイン情報だけでなく、アカウントを残すか退会するのかなどについても書き加えておきましょう。
【書き方】
親族表は、身内が亡くなった時にスムーズに連絡をしたり、相続人と相続順位の把握をしたりする際に役立ちますので、親族のなかでも詳しい人に尋ねたりして完成させておくと、将来、他の家族の方達にも役に立ちます。
【書き方】
告知や延命処置、介護の希望する内容については、いざという時にご自身と家族の意見が異なることがないよう、一人で決めずに家族や親しい方に相談をしながら記載するようにしましょう。
【書き方】
葬儀の内容については、家族だけで行ってほしいという希望や、できる限り費用を抑えてほしい旨などを記入します。また、特に、葬儀の携帯について、海洋葬や樹木葬等の希望があれば、ここに書いておきます。
ただし、葬儀の形態については、遺族の事情もありますので、本人が海洋葬や樹木葬などの希望がある場合、後に生じるかもしれない問題を回避するためにも、家族や親戚の方達と予め話し合っておいた方が良いと思います。
【書き方】
遺言書の有無は、遺産分割協議を行うかどうかを決める重要な情報となりますので、しっかりと明記しておきましょう。
エンディングノートには遺言書としての法的な効力はありません。エンディングノートへ記載するのは、「家族が参考にするためのもの」と認識したうえで記載しましょう。法にのっとった遺産相続を希望する場合は、必ず遺言書の作成を行いましょう。
【関連記事】
「遺言書」は、法律的な文書という意味合いが強く感じられますが、どちらも、後に残された人に何かを伝えるという点で共通しているようです。
しかし、この両者の違いを良く知ったうえで意志を伝えないと、後々争いの原因になりかねないという問題もあります。
エンディングノートは、自分自身の経歴やキャリア、貯金や財産の所在、親族のこと、治療のこと、葬儀のこと等を伝言のように書いておけばよいのですが、遺言書は、主に財産分与などについて、法的に有効となり得るように正確に記述することが要求されます。
その結果、遺言書は法的効力を持ちますが、エンディングノートは法的効力を持たないという点で、大きな違いがあります。
そのため、遺言書に書くべきことをエンディングノートに記述することで遺言がなされたと勘違いすると、後で問題になることがありますから、エンディングノートには遺言的なことは書かない方が良いとされています。
60才以上の方で、エンディングノートを書いてみようと思っている方は、ある調査で約50%ほど居るのに、実際に書いている方は、10%に満たないという実態だったそうです。
つまり、エンディングノートの必要性は理解しているが、実際には、なかなか書けない、というのが実際だということです。
その理由は、エンディングノートを書くのが面倒だったり、何を書いて良いか分からないという理由で、なかなか書き始めることができないのが原因のようです。
エンディングノートに書く内容は難しく考えず、自由に書いて良いのですが、乱雑に書くのでは、エンディングノートの役割が果たせないということにもなります。
そこで、一番簡単にエンディングノートを書き始めるには、フォーマット化されたエンディングノートを入手して、書きやすい項目から自由に書くようにすれば、日常の備忘録としても有益になります。
そのために必要なことは、まずとにかくエンディングノートを入手することです。そして、自分の手元に置き、エンディングノートを書いてみることです。
すると、銀行の情報や、自動車関係のこと、免許書のこと、保険関係、家族の誕生日、友人の住所や氏名など、日常生活にも大いに役に立つ内容が多いことに気が付きます。
そんな訳で、とにかく、エンディングノートを無料で入手し、試しでもよいですから、書けるところから書くのが、エンディングノートを始めるポイントです。
そして、毎日書く必要もありませんから、書けるときに、書けるだけ書いて保管しておき、次にまた書ける時に書くということで、だんだん充実したエンディングノートになります。
【まとめ】 エンディングノートを入手して終活に役立たせることができます。 エンディングノートには、 夫婦のことや親子のことやその他の雑記を書いておくことができます。
しかし、まず家族に残すべき必要な情報やメッセージを最初に書いておけば安心です。
エンディングノートのおすすめはダウンロードでも入手することができます。
また、書店ではコクヨ製のエンディングノート等が販売されています。
最近では、よりそうお葬式や小さなお葬式に資料請求することによって無料でプレゼントしてもらえます。
【関連ページ】
エンディングノートは地方自治体などからダウンロードで入手でき、エクセルやワードで入力することができます。また、ダウンロードでなくても、冊子状に綴じられた無料のエンディングノートを郵送で入手することも可能です!
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