お葬式や四十九日等の法事や法要に僧侶を手配する方法は?
お葬式や四十九日法要、納骨、一周忌法要などの法事を行う際には、先祖代々からお世話になっている菩提寺に依頼して、ご僧侶を手配するのが一般的です。
現代では、次のような理由で、寺院との関わりを避ける傾向にあります。
- そもそも菩提寺と付き合いがなく、これからも関係を持ちたくない
- 菩提寺とのお付き合いが次第に希薄になっている
- 法事をきっかけに寺院の檀家となるのは不安
- 日常の生活でも、寺院と係るのは煩わしい
しかし、四十九日の際などに法事の依頼だけをお願いしたい場合、どうすればよいのでしょうか?
そんな時におすすめしたいのが、最近になって普及している「僧侶派遣」のサービスです。
「僧侶派遣」のサービスとは?
このページでは、今、話題になっている「僧侶派遣」のサービス「お坊さん便」についてご紹介をします。

「お坊さん便」は、株式会社よりそうが運営しているサービスです。
<注意>お坊さん便は、Amazonからも提供されていましたが、2019年10月24日、Amazonでの取り扱いを終了し、今後は、自社サイトでサービスを継続するとの旨、発表がありました。
お坊さん便の特徴(概要)
- 僧侶の依頼・来訪・読経など、一切が定額制となっています。
- 僧侶への心づけ・お車代・お膳料など追加の費用も不要です。
<お坊さん便の定額制の費用>
葬儀の読経:5.5万円~(戒名が付きます)
法事・法要:3.5万円 (2回目からは、45.000円)
戒名授与:2万円~
- 僧侶との付き合いは一度きりとすることが可能です。
- 依頼者の希望の日時にあわせて僧侶を手配することができます。
- 日本全国で希望する仏教の主要7宗派を手配することが可能です。
- 専門の相談員が無料の電話相談に応対してくれます。
僧侶派遣サービスのメリット
メリット1:日程の調整がしやすい
一般に、菩提寺にお勤めを依頼する場合には、ご僧侶の都合が合わないと、日程を調整する必要がでてきます。しかし、「お坊さん便」の場合、多くのご僧侶が登録しているため、都合の良い日時に合わせてお勤めをしてもらうことができます。
ただし、お盆などの法事・法要が集中する時期は、僧侶派遣サービスでも希望する日時に手配してもらえないことがあるため、予め相談が必要です。
メリット2:お布施の金額が明確
一般的なお布施は、ご僧侶への謝礼として渡すため、金額は定められていません。
また、僧侶から「お気持ちで結構です」と言われることもあり、かえってお布施の金額に困るという声も良く聞かれます。
それに対し「お坊さん便」では、予め、お布施も含めて総額料金が決められているため、相場よりも大幅に費用を抑えることができます。
メリット3:様々な宗派に対応している
「お坊さん便」には、様々な宗派の僧侶が登録しているため、故人の宗派に合った僧侶にお勤めをしてもらうことができます。
一般的なお布施の料金相場
四十九日法要を菩提寺にお願いする場合、一般に、お布施の相場は3~5万円程度で、お車代等が5千~1万円程度と言われています。
また、戒名を付けてもらう場合、一般的な戒名の階級である「信士・信女」や「釋・釋尼」の戒名で、相場は15~30万円程度となっています。
しかし、「お坊さん便」を利用すると、総額が一律に決まっているため、相場よりかなり低額に抑えることができます。
定額一律:初盆(新盆)一周忌法要、三回忌法要など、すべての法事・法要の手配費用が、
初回で35,000円、2回目以降は45,000円となっています。

「お坊さん便」の詳細を確認したい方は、こちらの公式サイトをご覧ください
>> お坊さん便の公式ページ・申し込みフォーム
位牌はどうすればよいのですか?
位牌は、仏壇や祭壇などに安置される故人の戒名などを記載した牌のことです。この位牌には、古来より故人の魂が宿ると考えられており、先祖の魂を大切に祀るために必要とされています。
位牌にも種類があって、葬儀から四十九日までは白木位牌、その後は本位牌を祀ることになります。白木位牌は、故人が亡くなってから最初に作るもので、主に葬儀から四十九日の法要が明けるまで使用する仮位牌となります。
なぜ仮位牌を使うのかというと、日本では亡くなってから四十九日は魂がさまよっている状態で、位牌は魂が宿る場所ですから、魂がさまよっている間に正式な位牌を用意するわけにはいかない、という訳です。
白木位牌は、忌明けの四十九日法要を済ませると、後飾り祭壇(故人のご遺体を火葬してお骨を持ち帰ってから安置する時に使う祭壇)は必要がなくなりますので、四十九日法要の後に白木位牌を処分し、本位牌を祀るようにします。
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お葬式後の法要について
仏教では、人が亡くなると49日間、死者の魂が成仏せずにさまよっているといわれています。そこで、遺族は故人が無事に成仏できるように、読経したり飲食や行動を慎んで身の汚れをとる善事を行ないます。このように、いわゆる死者のために行なう追善供養が法要です。
初七日の法要
初七日は、一般的に、亡くなった日から数えて、7日目に営む法要ですが、現在では、葬儀の当日に済ませてしまうことが多くなりました。葬儀当日に行なわなかった場合は、親族を集めて法要を行います。地域・習俗によって違う場合もあります。
四十九日の法要
死者は死亡した日を含めて7日ごとに7回、あの世で生前の罪状などを裁く審判があるとされています。それが終わるのが49日目で、それが終わった後に、故人の魂はわが家を離れていくと言われています。そこで、遺族は「忌明け(きあけ)」として、日常生活に戻るために、親戚や知人・友人を招いて法要を営むことになっています。
年忌法要
お葬式の後、定められた年に行う追善供養のことです。
亡くなって1年目の命日に行う「一周忌」、2年目の命日に行なう「三回忌」、
七回忌(6年目)、十三回忌(12年目)、十七回忌(16年目)
というように、3と7の年度に行なうことが多いようですが、宗派によって異なります。
一般的には十三回忌までと、三十三回忌の法要を行なうことが多く、三十三回忌が終わると、「年忌明け」などと呼ばれ、弔い上げになります。