身内が病院で危篤になったとき、まず何をすべきですか?

病院で危篤お葬式 Q&A

病院で危篤状態になったとき、何をしたらよいの?

>> 病院で葬儀社を紹介されたらどうする?(このページの下方へ移動します)

亡くなる人の多くは、病院で臨終を迎えます。病院側では、入院患者が危篤状態になると、身内に連絡をすることになります。

連絡を受けた身内の方は、他の家族や関係者に連絡をした上で、すぐに病院へ向かう必要があります。

危篤の連絡が来た時は、とにかく早く病院へ向かい、臨終の瞬間に立ち会えるように駆けつけることが大切です。

また、後から、必要な物を持ってきてくれる人がいる場合は、遠方でもとりあえず体一つで病院へ向かっても良いと思います。

なお、医師から危篤の診断を受けたときは、家族等の近親者や、会わせたい人に至急連絡を取り、その旨を伝えるべきです。

この身内への危篤通知は、深夜や早朝であっても知らせる必要があります。

危篤とはどういう状態をいうのでしょうか?

国語辞典によると、危篤とは、病気が非常に重くて、今にも死にそうなことを言います。つまり、病状が悪化し、回復の見込みがない重篤の状態のときに、医師から危篤状態と告げられることになります。

<参考>現在の日本では病院で亡くなる方が約8割。
ほとんどの方が病院で亡くなっていますが、自宅で亡くなる方は約12%というデータもあります。

しかし、危篤といっても、それから短時間で死亡する場合もありますし、数日後に亡くなる場合もあります。ですので、身内の方は、医師から危篤を告げられた時、病院に泊まりこむことを勧められ、数日間は病院に宿泊することもありますので、状況によっては、その準備をする必要があります。

危篤の連絡を受けた時の心構え

「ご家族が危篤です」との連絡を受けたとき、どうすればよいのでしょうか?頭の中が真っ白で、気持ちはパニック状態になるかもしれません。

「危篤」の宣告は、もう快復の見込みが薄くなったと医師が判断したときであり、家族の方を臨終に立ち会わせる必要があると判断したときです。このとき、連絡を受けた者の動揺は極限の状態で、なにをすれば良いかわからない状態となるでしょう。しかし、なによりも、ご家族の臨終に立ち会えるように、ともかく病院に駆けつけることが大切です。

もちろん、臨終を告げられた後に回復する例はたくさんあります。臨終の宣告が死の宣告に等しいわけではありませんので、回復を祈りつつも病院に駆けつけて、ご本人や家族の方に激励の言葉をかけてあげることが大切です。

医師から危篤を告げられたとき、どうすればよいのでしょうか?

また、医師から危篤を告げられた場合は、少なくとも家族の全員に連絡をして、可能ならば病院に急行してもらう必要があります。

ご自身が病院へ急ぐことに加えもう一つ、身近な人への連絡も必要です。危篤のときに優先的に連絡すべき方は、家族、親族、さらに友人等を含めて、臨終に立ち会ってもらいたい方です。このとき、危篤者との関係性や日頃のお付き合いの深さを考慮した上で連絡をする必要があります。

なお、危篤の連絡は、たとえ相手が目上の人であっても、お付き合いがあって関係性が深ければ、失礼にあたることはありません。むしろ、連絡することが適切な礼儀となります。

ただし、人数が多くなると病院や他の患者さんに迷惑がかかることになるため、人数は最小限にすべきです。

場合によっては、危篤を知らせないほうがいい場合もあります。

高齢者や病気療養中の方、産前産後の方への連絡は控えるようにしましょう。

  1. )高齢で病気療養中の方(ショックで病状が悪化する可能性があります)
  2. )産前産後の方(こちらもショックを受けます)
  3. )遠方の方(関係性を考慮して、知らせるべきかどうか判断をする必要があります。

危篤の連絡はどのような手段ですればよい?

危篤の連絡は電話で行います。電話に関しては、今はたいていの方が携帯電話(スマホ)を持っていますので、個人的に連絡を取りやすい携帯電話にするのが常識でしょう。

また、時間が、たとえ深夜や早朝であったとしても、この場合はやむを得ない事情として、一言お詫びの言葉を添えた上で、必要事項を手短に伝えるようにしましょう。

遠方の人に危篤を連絡する場合は?

遠方の人に連絡をする場合は、配慮が必要です。分かっている範囲で現状を伝え、来訪に関しては無理をしないようにとの言葉を添えて、すぐに来てもらうのか、次の連絡を待ってもらうのかなどを伝えましょう。

ともかくも、危篤者との関係性を考え、慎重に判断することが大切です。


危篤状態から臨終を迎えたら、どうすべきか?

「末期の水」とは?

また、看護士さんが点滴などを外したら、近親者は血縁の濃い順に「末期の水」を取ることになります。

なお、末期の水とは、死ぬ間際や亡くなった後に、人生最後の水を含ませるために、口許を水で潤すことを言います。

この末期の水は「死に水」ともいいます。故人が、喉の乾きに苦しまないようにという願いを込めて、昔から行われています。

 「末期の水」を取る方法は?

その方法は、新しい脱脂綿やガーゼを割り箸の先に固定したものや、新しい筆先に水を含ませて、亡くなった人の唇につけて口を潤します。

その順番は、最初に喪主が行い、次に血縁の近い順(配偶者、子供、故人の両親、兄弟姉妹、孫の順)と決められています。なお、このような順番通りにはいかない場合も多いと思いますが、これは一往の慣習ですから、厳密にこだわる必要もないでしょう。

病院でなくなった場合は、病院の担当者が、遺体の全身をアルコールやお湯で拭き清め、耳、鼻、肛門などに綿を詰めます。

なお、最近では、この段階で、葬儀業者が関与する場合も多いようです。

従って、お亡くなりになった時点で、葬儀社が決まっている場合には、速やかに連絡を取って、今後のことを相談するのがよいかと思います。

故人の遺体処置が済んだら病院着から故人の衣服に着替えさせます。

なお、これらのことも葬儀社が決まっていて、葬儀社の担当者がその場にいる場合は、指示をしてくれます。

ご遺体は霊安室に移動される

その後、ご遺体は病室から霊安室に移されます。

ご遺族はすみやかに病室の整理をし、ご遺体を引き取らなければなりません。

死亡診断書

医師から死亡診断書を受け取ります。なお、自宅で臨終を迎えた場合には、主治医に亡くなったことを確認してもらい、医師に死亡診断書を書いてもらいます。

死亡診断書の見本↓

ご遺体の搬送・病院への清算等

病院で亡くなった場合、ご遺体を自宅(自宅に安置できない場合は、葬儀社と打ち合わせの上、葬儀会場等)の安置場所に搬送しなくてはなりません。そのため、速やかにご遺体を搬送する手配をする必要があります。

ご遺体搬送車の手配・病院への清算・故人の私物の引き取り等

ご遺体を病院から自宅などに搬送するには、葬儀社に連絡を取り、遺体搬送車を手配する必要があります。なお、法的には、遺族の方が自家用車でご遺体を搬送されても問題はありませんが、通常は、葬儀社の寝台車を利用するのが一般的です。

そのため、予め葬儀社を決めておくか、ご臨終の後に、速やかに葬儀社を決める必要があります。

また、病院への清算のほか、故人の私物の引き取りや、世話になった方々へのお礼、親族や葬儀社への連絡などの必要もあります。

従って、遺体に付き添う人や病院側での用事をする人等、手分けをする意味でも、2~3人のメンバーで病院に赴くのがよいかと思います。

病院への精算は、あわただしい搬送になる場合でも、頼れる人にお願いして、きちんと終わらせる必要があります。

良くあるトラブル:病院で葬儀社を紹介されたらどうする?

(ご遺体の搬送もお願いできる葬儀社をすぐに決める方法)

一般的に、病院で亡くなられた場合、病院で紹介された葬儀社でお葬式を行うケースがあります。

こちらも、慣れないことで、そのような葬儀社に従わざるを得ない雰囲気があります。その結果、葬儀費の相場も知らずに、その葬儀社で葬儀を行い、高い葬儀費用が請求される場合があります。

なお、「病院指定の葬儀社」というのは、単にその病院に搬送業者として入っているということですので、葬儀を頼まなければいけないということはありません。また、「どの葬儀社に依頼するか」ということを病院側で勝手に決められるものでもありません。

病院で紹介された葬儀社は、お断りしても良い!

上記の自称「病院指定の葬儀社」さんが搬送をする場合、搬送だけをしてもらい、他の葬儀社を当たることも可能です。

また、他の葬儀社が既に決まっている場合、すぐにその葬儀社に連絡をして搬送の件をお願いすることもできます。

病院で紹介された葬儀社をお断りする方法

「病院指定の葬儀社」にどのようにお断りするかというと「葬儀社はすでにきまっていますので」とか、「親戚に相談をしなくてはいけませんので」とかの返答で、丁寧にお断りすれば、それ以上無理に「病院指定の葬儀社」を押し付けられることはないでしょう。

問題は、葬儀社が決まっておらず、これから葬儀社を探さなくてはならない場合です。この場合、地元の複数の葬儀社に電話をして、一社ごとに見積もりを取ることは、時間的な余裕がないだけに、まず不可能です。

この場合、どうすればよいのでしょうか?

そんなときに、手助けをしてくれるサービスとして、全国対応で葬儀の相談を受けつけている「よりそうお葬式」があります。

よりそうお葬式は、インターネットのホームページで、今すぐ葬儀の準備を行う必要のある方や、お葬式をどのように手配してよいのか分からない、どの葬儀社に依頼をすればよいか分からないという方のために、365日24時間、全国対応葬儀関係の相談に応じる体制を整えています。

ご遺体の搬送の依頼もできます!

また、よりそうお葬式にお願いをすれば、全国の優良な葬儀社の葬儀費用の見積りをすぐに出してくれたり、希望する葬儀社への手配等をしてくれます。さらに、ご遺体の搬送なども安心してお任せすることもできます。

よりそうお葬式に、葬儀社のお願いや、相談をする具体的な方法

その方法は、下記の公式ページを開くと、「一括見積もり依頼フォーム」に所定事項を記入するだけです。

なお、お急ぎの場合は「ご依頼方法」の「電話」を選んでおけば、メール送信後、約10以内に、担当者から電話がかかってきますので、その電話ですぐに相談や依頼ができます。

よりそうお葬式に、葬儀社のお願いや、相談をしたい場合
>> よりそうお葬式のホームページ

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家族でない者が危篤を知らさせて駆けつける場合の注意は?

日頃から親しい関係にあるため、危篤状態を知らされて駆けつける場合、何かお見舞いの品は持って行ったほうが良いのでしょうか?

通常、病院等へお見舞いに行くとき、何かお見舞いの品を用意するのは好ましいことですが、危篤のように緊急を要する場合は、むしろお見舞いの品を持つことなく、まずは駆けつけることを最優先にすべきです。

これは、お通夜の時に参列する場合と同様の考えで、緊急を要する場合に駆けつける時、あまりに周到に用意されたものを持参すると、まるで予め用意をしていたのではないかと受け取られることにもなりかねません。

しかし、今まで十分のお見舞いをしていなかった場合など、何かしらお見舞いの気持ちを表したい場合、お見舞金を渡すのが一般的となっています。

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