葬儀の日程|亡くなってから葬儀までの流れとそれに要する日数は?

葬儀から火葬までお葬式 Q&A

臨終から葬儀を行い火葬を終えるまでには、様々な準備や手続きが必要になります。なかには、期限が決められているものもあります。

それらの準備や手続きがスムーズに行えるように、葬儀までの流れを知っておくと万が一の事態にも慌てることなく落ち着いて対処することができます。

この記事では、知っておきたい、一般的な葬儀の流れや必要な準備などについてまとめてあります。

亡くなってから火葬までの流れとそれに要する日数は?

亡くなってから火葬までの基本日数には2つのケースがあります

ご逝去が、午前の場合と午後の場合とでスケジュールが異なります。

カレンダー

第1のケースとして、ご逝去が午前中の場合

  • 1日目の午後 葬儀社を決め、その夜、通夜を行います。
  • 2日目の午前か午後に、葬儀・告別式を行い、午後に火葬を行います。
    ただし、これらの日程は、式場やその他の事情によって調整されます。

第2のケースとして、ご逝去が午後の場合

  • 1日目の午後から夜に遺体を自宅に移動し安置します。
    なお、葬儀社が決まっている場合は斎場に安置する場合もあります。
  • 2日目の夜に、通夜を行います。
  • 3日目の午前か、午後に葬儀を行い、引き続いて火葬を行います。

※ご逝去(死亡診断書に書かれた時刻)から火葬までの時間として、最小限 24時間はご遺体を火葬せずに安置しておかなければなりません。

なお、葬儀はいつまで行わなければならないという決まりはありません。しかし、遺体の腐敗ということも考慮すると、なるべく早めに行うのが望ましいです。

お通夜、告別式の日程

亡くなって、葬儀社が決まったら、まず決めなければならないのが、葬儀の日程です。

一般的な葬儀の日程は、故人が亡くなった翌日に通夜を行います。さらにその次の日に、告別式と火葬を行います。

ただし、これは予定が滞りなく進んだ場合であって、通常は葬儀場が空いていないとかの諸事情により、さらに数日を要することが多いのが現実です。

なお、喪主は通常、故人と特に縁が深かった人が務めることになるため、精神的にもつらい状況に置かれているため、時間的な余裕もない状況で葬儀の内容を決めることになります。

そのため、実際には葬儀社の担当者がアドバイスをしながら取り決めをすることが多いです。

通夜、葬儀・告別式の開始から終了まで

通夜は通常、故人が亡くなった日の翌日に行います

地域によっては亡くなった当日に行ったり、反対に宗教者や喪主、親族の都合、斎場や火葬場の空き状況などで遅らすこともあります。それぞれの予定を考慮した上で決定します。

また、故人が亡くなった日に、親族や知人に連絡が取れず、その日に行くことのできる方だけで仮通夜を行うことがあります。

通夜は通常、夕方から夜にかけて行います

現在、通夜は午後の6時くらいに開始するのが一般的になっています。

また、通常、通夜には通夜振る舞いの席を設けます。

例えば、首都圏では、通夜の参列者は、焼香の後に通夜振る舞いの席に案内されます。そこでは、一口でも箸をつけるのがマナーとされています。また、地域によっては親族のみで通夜振る舞いを行うなど様々です。

メモ

<葬儀と告別式の違い>

現在、葬儀と告別式は同時進行で行われ、「葬儀・告別式」と並列して表記されることが多いのですが、厳密に言って意味合いは異なるものです。
「葬儀」とは宗教的な儀礼儀式であり、「告別式」は社会的な別れの儀式と言われています。
具体的には、僧侶の読経、引導作法、戒名授与などの焼香前の儀式が「葬儀」。
親族や一般会葬者の焼香や出棺前の献花が「告別式」となります。

告別式は通夜の翌日に行うのが一般的

開始期の時刻は火葬の時間にもよりますが、午前中か午後の早い時間など日中に行います。

地域によって、葬儀・告別式の後に出棺して火葬を行う後火葬の地域と、葬儀・告別式の前に火葬を行う前火葬の地域とがあります。

前火葬の場合、出棺をして火葬をしてから遺骨を祭壇に安置し、葬儀を行います。

友引と葬儀の日程について

なぜ友引の日に葬儀を行うことを避けるのでしょうか?

一般的に友引の日に葬儀を行うことは、縁起が悪いという理由で避けるべきと考える人もいます。
友引という字が、友人も一緒にあの世に引き連れて行くと連想されるためです。

しかし、お通夜は生前に故人と縁のあった方が故人の霊を慰めながらお別れをするための儀式です。

お通夜は、故人を偲びながら遺体を悪霊などから守るために行うという意義があり、現在では、生前親しい間柄にある人が故人との思い出に浸るという意味合いが強くなっています。

このように、本来の意味を考えても「友を引く」ということは何の根拠もないことです。
ですが、昔から「友引」の日に葬儀を行うことを避ける習わしがあり、この日に葬儀を行うことはまれであったため、火葬場では友引の日を休みにしているところが多くあります。

なお、通夜の日は友引と重なっても問題がないものとされていますが、葬儀の日に友引が重なる場合はお通夜の日程も変更になることもあります。

友引の日は、火葬場が定休日であるおそれもあります

上記のように、友引の日を定休日にしている火葬場もあり、友引明け(友引の日の翌日)の火葬場は込み合う可能性があるため、葬儀の日程が決まりしだい早めに予約をしておきましょう。

なお、葬儀の日程は火葬場の取れる日を優先して決めます。ですので、火葬場の予約をとってからお通夜や告別式の日程を組むのが一般的となっています。

特に都心部において火葬場は大変込み合うことがあるため、現在では友引でも休みを取らないようにしている火葬場もあります。実際にどうなのか電話やネット等で確認をしておきましょう。

火葬までの日数が長引く要因とは?

火葬までの日数が長引びく理由としては、次のようなことが挙げられます。

  • 火葬の日が友引にあたる場合は、火葬場が休日のところもあり、翌日になります。
  • 火葬場が予定でいっぱいの場合、空くまで待つ必要があります。
  • 近親者の都合やお寺さんの都合も関係します。
    子供や兄弟等の近親者がすぐに駆けつけられない場合や、お坊さんの都合がつかない場合は、通夜が翌日になることもあります。
    このため、ご臨終から火葬まで、4~5日かかる場合もあります。

※上記のように、お葬式に必要な日数は、通勤者等にとって、忌引きの日数とも関係するため、ぜひ知っておきたいと思います。


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