通夜の準備・通夜法要の方法と知っておきたいこと

通夜法要お葬式 Q&A

通夜の準備・受付・会計係等について

通夜の準備・受付等

通夜は、本来は、葬儀・告別式の前夜に行われるものです。遺族や親族、故人をよく知る友人や知人等が集まり、夜を徹して遺体に付き添います。そして、線香と蝋燭の灯を絶やさずに棺を守り、故人を偲んで別れを惜しむものです。

最近では、通夜に一般の弔問客を迎えて行うのが普通になりました。

その場合、1~2時間程度で通夜の法要(通夜法要)を行い、会葬者に「通夜振る舞い」として飲食の接待をして終わる形式の「半通夜」を行うのが一般的となっています。

葬儀や告別式は午前や日中に行われるため、仕事などの都合で出席できない場合もあり、通夜の弔問や会葬者が多くなる傾向にあります。

通夜法要に関する流れ等

祭壇飾り・式場設営

式場にて、葬儀社が、祭壇の飾りや受付、通夜振る舞いなどの設営を行います。また、ご遺体を納めた棺を安置も、葬儀社が行います。

遺族・親族には控室が用意されますので、速めに到着して、準備を整えます。着替えや飲食は、控室で行うことができます。

供花の配列と贈り主の確認

供花は通夜の行われる斎場に直接届けられます。供花は、花輪や花籠の一基ごとに贈り主の名札板を付けるのが一般的ですが、配列順序には配慮が必要です。

配列順序の基本は、故人との関係の深さから配列します。

具体的には、喪主、遺族、親戚、友人・知人、企業や団体の順に配列するのが儀礼にかなうことになっています。

弔問客の受付

定刻になったら、葬儀社の案内があり、弔問客の受付を始めることになります。

お葬式の受付の係は、弔問客が一番最初に接する人ですから、丁寧で失礼のない態度と挨拶で、親切な対応を心がけたいものです。

受付の主な仕事は、弔問客からのお悔やみ・香典を受け、芳名カードも受け取って照合するとともに、御礼を申し述べ、式場へ案内します。

お葬式の会計係について

会計係の方は、受付の済んだ芳名カードと香典の表書きを照合し、香典金額を確認して芳名カードにも記入します。

特に、会計係の方は、お金を扱う作業となりますので、後々のトラブルにならないように、香典の表書の金額と弔問客のお香典の金額とを照合することが大切です。

しかし、この照合の作業は、マナーとして、弔問客から見えないように、受付の後ろやつい立てをたてる等の工夫をするようにしましょう。

また、喪家側からの依頼がない限り、金額のチェックを行った後、お金は香典袋に戻しておきましょう。なお、香典袋は連番順にまとめておくと、葬儀後に喪家側が確認しやすいものとなります。

また、弔問客が多い時は、会社関係・親族・友人などと分けておくと喜ばれます。

葬儀が済んだら、遺族に受け渡しをしますが、人任せにしないで直接渡すことによって、トラブルを防ぐことができます。


お通夜に参列するときに、知っておきたいこと

通夜の服装

現在では、社会の変化に伴い、地域で葬儀を行うというより、夫々の家が葬儀を執り行うようになりました。また、葬儀に参列すべき関係者も、全国各地に散らばっている人が多く、葬儀や告別式に参加することが困難になってきました。

さらに、告別式は日中に行われるため、親戚や親しい友人、知人を除く一般会葬者は、勤務後のお通夜にのみ参列する傾向が強くなってきたのが現状です。

葬儀や告別式に出る場合は、お通夜だけで良いという傾向!

例えば、葬儀や告別式に出席する場合、お通夜にも出る必要があるかということが現実的な問題としてあります。現在では、様々な忙しい立場にあるため、どちらか一方に参列すれば、それで十分ということになりますが、故人との関係性が濃い場合は、葬儀や告別式のほうに出るのが本来のあり方のようです。

お通夜のときの服は?

従来、通夜は訃報を受けてから時間がなく、平服で駆けつけるという事情もあって平服で良いと言われていましたが、現在では、お通夜のみに参列する人が増え、お通夜が故人との最後の別れの場になってきているため、喪服を着用することが一般的になっています。

お通夜に参列する際の服装については、冠婚葬祭用の黒い礼服を着て行けば、なにも問題はありません。また、ネクタイ、靴下、靴なども黒で揃え、ネクタイピンや指輪等などは避けるようにしましょう。

なお、結婚指輪以外のアクセサリーは着用しないのがマナーです。例外としてパールのネックレス(パールには「涙の象徴」という意味がある)は許されています。

ただし、パールのネックレスでも、二連のものはつけてはいけません。二連には「重なる」という意味があり、お通夜や葬儀・告別式の場にはふさわしくないからです。

また、喪章は遺族が身に付けるものであるため、参列者がつけてはいけません。

女性の場合、メイクは派手にせず、マニキュアや香水はつけないのが礼儀です。

ストッキングは黒を着用し、肌の露出を避けるように、素足では参列することがないようにしましょう。



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